えっ…コンドームの避妊率は85%!?完璧でも妊娠する理由とは?

2021-01-06

コンドームは現在日本で最も(圧倒的)利用されている避妊方法。

そして最も広く知られている一般的なコンドームの避妊率は85.0%。

まず最初にひとつ言っておくと、この数値は単純なセックス回数が基準ではないので「100回のうち85回が避妊率!?」と単純な意味ではありません。

この一般的なコンドームの避妊率は、コンドームを「1年使用した場合」に100組の夫婦のうち85組が避妊に成功して15組の夫婦が妊娠するといった意味です。

さらにもうひとつ重要なことを加えておくと、この一般的に知られる「コンドームの避妊率85%」…というのは厳密に言えば正しい表現ではないので、正直なところこれだけでは「正しく伝えるべき数値」とは言い難いものになっています。

…というわけで今回のメインテーマはコンドームの避妊率。

コンドームの避妊率を正しく知る…理解しておきたいのであれば、この避妊率85%という数値だけでは情報不足であること、それに加えてコンドームの避妊率を下げてしまう使い方も重要な話なのでぜひご覧頂きたいと思います。

コンドームの避妊率とは?

赤ちゃんを抱きかかえている母親

冒頭で紹介したコンドームの避妊率85%という数値はとても広く知られる数字で、ちょうど今これをネットで検索すれば見かける機会は非常に多いかなと思います。

当然ながらこの85%という数字はあくまでおおよその目安。

精密機械を相手にしているわけではないので、調査方法や対象人数などによって多少の誤差が生じることは珍しくなく、仮に他のデータにおいてこういった数値が数%変化しても躍起になるようなものではないのであしからず。

さて、自分が調べたとある調査結果においては、「使用1年妊娠率」にて一般的なコンドームの使い方で18.0%、理想的な使い方で2.0%と報告されています。

これを避妊率という形で表現するのであれば、一般的な使い方で82.0%と理想的な使い方で98.0%ということになります。

(※ 出典:Contraceptive Technology, 20 ed,. Ardent Media, 2011. http://www.contraceptivetechnology.org/wp-content/uploads/2013/09/CTFailureTable.pdf

…そう、実は避妊方法において一般的には見落とされがちだけど重要な項目のひとつが「一般的な使い方と理想的な使い方」。

今現在あらゆる避妊方法において理想的な使い方をしたとしても、「100%の避妊方法はない」と言われていますが、避妊方法によっては一般的な使い方において大幅に避妊率を下げてしまうものもあります。

今回メインで取り上げているコンドームについても、理想的な使い方をすれば使用1年での避妊率は98.0%にまで高めることができます。

しかし一般的な使い方であれば、参考文献のデータを参考にすると82.0%と16ポイントもの大幅な差が生じてしまうのです。

…そういえば冒頭で触れた「コンドーム避妊率85%」が厳密には正しくないと書いたのは、これはあくまでも「一般的な使い方のみの数値」であり、きっちりと理想的な使い方をした場合のコンドームの避妊率は98.0%前後となるわけです。

(※ これもすでに触れていますが重要なので簡単に言っておくと、「正しく使用しても100回に2回も妊娠するの?」と勘違いしないこと。あくまで1年での話なので。)

コンドームの避妊率を正しく理解するのであれば、一般的な使い方の避妊率だけではなく、前提条件としてちゃんとこの2つの数値を知るべきなんですよね。

避妊率の低い一般的な使い方だけをキャッチコピー的にドドンと見せるやり方は、ハッキリ言って悪意を感じなくもないわけです。

ちなみにすでに書いた通り調査方法や対象となった人などによって異なるものなので、細かい違いについてはあまり気になされぬよう。

…ところで一般的な使い方と理想的な使い方の話において、「16ポイントもの差がある」といった部分が非常に気になりませんか?

使い方が違うだけでこれだけの差が生じているという…。

というわけで次項ではその点にスポットライトを当てているので、よければ引き続きご覧頂ければと思います。

関連記事:「ずれる!とれる!コンドームが外れる原因とその解決策」

避妊率が低くなる主な原因

地面に座り込んで抱き締め合っているカップル

さて、コンドームの避妊率において知りたいのであれば、前項目で紹介した通り一般的な使い方と理想的な使い方での避妊率を知っておくべきでしょう。

しかしそれにしてもどのような理由からこの2つの使い方において、避妊率にこれほど大きな差が生じるのでしょうか。

これには日本で一般的な避妊方法として広く普及したこと、入手が容易で低コストなものも多く手軽な避妊方法と思われがちで、そういったことがかえって軽視される結果につながっているのかもしれませんね。

それと専門家の方も言われていますが、避妊に失敗したとしてもどう考えても男性が妊娠するわけではありません。

リスクとしての負担の大きさを考えるとコンドームという「男性主導型避妊法」ではどうしても限界があり、そういった部分も一般的な使い方と理想的な使い方での避妊率に、これだけの大きな差となって生じているのかもしれません。

なによりもコンドーム法は(絶対に妊娠しない)男性が主導する避妊法であることに限界があります。避妊は誰がするべきか、ということに関しては日本では男女とも圧倒的に「男性が主体的にするべきだ」と考える人が多いのですが、アメリカ・フランスでは逆に「女性が主体的に避妊をするべきだ」と考える人が男女とも多数を占めます(内閣府調査)。

(※ 引用:「ピル・IUS」 森本産婦人科医院)

その辺りをさらに深く調べてみると、必ずしも男性だけが悪いというケースばかりではありませんでしたが、そもそも正しい使い方を知らないケースや正しい使い方を知っていても快感優先で間違った使い方をするケースも少なくないようです。

コンドームは理想的な使い方をすればその避妊率は98.0%ほど。

100組のカップルが1年使用でも98組は避妊に成功する計算。

妊娠する可能性を考えると、これでも絶対安心とするには物足りない数字になるかもしれませんが、それでもちゃんと理想的な使い方をすることが可能であれば決して利便性が低いものではないんです。

しかし現実的にはそうでない使い方をしているケースが少なくないため、男性主導型で避妊する方法には「そういった可能性も含まれている」ということを知っておくべきかもしれないということ。

…ん~コンドームの避妊率と一口に言っても、実は一般的な使い方と理想的な使い方があってそこには大きな違いがあって…となかなか深い話に…。

「それならどんな使い方がダメなの?」と具体的な話も知りたいですよね?

せっかくなのでよくある「コンドームの間違った使い方」をいくつか掲載しているので、そちらも今後の参考ということでじっくりとご覧ください。

関連記事:「なまら気になる!外出しやコンドームの妊娠率と本当の話」

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後ゴムは大間違いな使い方

座位状態でイチャイチャしているカップル

コンドーム使いの中でもそこそこ勘違いしていることが多い使い方。

これは特に一般的な呼び方はないようですが、「後ゴム」「後付けコンドーム」「射精時限定コンドーム」といった呼び方でもしてあげるべきなのでしょうか。

この後付けコンドームという方法は膣外射精…いわゆる外出しと考え方が近く、まずは生挿入の快感を楽しんで「射精のときだけ装着すれば問題ないよね?」といった感じで考えているパターンかなと思います。

これは当然ながら正しいコンドームの使い方ではなく、こういった使い方をするのであればこれは厳密には避妊方法ではなくなります。

これについては「コンドームを使っているのに避妊じゃないってなんで?」「射精のときに使ってるじゃん」…と感じる男性は多いかもしれませんね。

これを知識として把握している男性は思いのほか少ないのですが、実のところ男性は射精のとき以外でも精液が流出している可能性があるのです。

精子は意識して射精する以外にも少しずつもれていることがあります。

(※ 引用:「避妊について」 村口きよ女性クリニック)

つまり先に書いた通り「射精のときだけ」と考えている男性は、このことをズバリ理解していない人であるということに。

当然ながら流出している精子量は射精時の量に比べれば少ないので、それだけで妊娠する確率は決して高いものではありません。

しかし普通にゴムなどの防ぐものもなく膣内に精子を受け入れる形になるので、妊娠はマズイと考えているのであればその事実をじっくりと考えるべきでしょう。

これが後付けコンドームが避妊にならないという理由。

コンドームにおける避妊率を少しでも高めたいのであれば、コンドームによるこのような間違った使用方法はあらためたほうがいいでしょう。

外出しであろうが中出しであろうが何が何でも生挿入をしたいというのであれば、コンドームよりも別の避妊方法を検討することがすすめられます。

関連記事:「超気持ちいい生挿入中出しセックス…ゴム無しでの避妊方法とは?」

生挿入でペニスに付いた愛液

そういえばコンドームは「正しいサイズ+正しい装着方法」で使用すれば、陰茎全体を割とピチッとした感じで装着することができます。

しかしここでちょっとした問題になるのが生挿入の場合。

コンドームを装着する前に一度でも生で膣挿入をしてしまうと、ペニスに付着した愛液をしっかりと全て拭き取るとか洗い流すとかしなければいけません。

ところがこのしっかり拭き取るというのがなかなかに手間。

綺麗に拭き取るのはそこそこ手間がかかる上に、何よりタイミング的に興奮が高まっているときでしょうからそれほど細かいことにかまっていられない。

拭き取りが少々甘かったとしても装着しようとするんですよね。

結局のところそんな状態でコンドームを装着したとしても、数多のピストンを繰り返すうちにコンドームの装着が緩んでしまい、「挿入中にコンドームが外れる」というよく聞くあるある事故につながってしまうというわけです。

まぁそれでも「きっちり拭き取れば問題ないんだろ?」というわけでもないので、それは前項目の精液流出について再確認して頂ければと思います。

関連記事:「燃えるゴミ?使い終わったコンドームの捨て方について」

ゴムを付けたり付けなかったり

男性の上に跨ってイチャイチャしている女性

コンドームを使用しての避妊方法を選択する場合、コンドームはセックスの度に毎回装着することが正しい使い方になります。

しかし意外と「付けたり付けなかったり」という人も少なくない。

これは先に紹介した専門家の情報からも明らかなことですが、こういった使い方になるのであればそれは避妊方法ではなくなります。

…そもそもコンドームを何故にそういった使い方で使用するのかというと、それはリズム法(基礎体温法やオギノ式など)によって安全日を予測し、コンドームの装着を決めているというのがその理由。

つまり妊娠しやすい危険日であればコンドームを装着し、妊娠しづらい安全日であればコンドームを外して生挿入中出しなどのセックスをするという流れ。

しかしセックスにおいて生挿入中はペニスから精液が流出している可能性もあるため、そういったリスクを考慮すると生挿入はしない方がいいということに。

海外で行われたとある調査研究においても、このときの被験者全員というわけではありませんでしたが、おおよそ3割以上の被験者において「適度な運動率の精子が含まれていた」と報告されています。

(※ 出典:Killick SR, Leary C, Trussell J, Guthrie KA. Sperm content of pre-ejaculatory fluid. Hum Fertil (Camb). 2011;14(1):48‐52. doi:10.3109/14647273.2010.520798)

…また、何故か奇妙なほどにその精度を信頼している人もいますが、リズム法には非常に不安要素が多いことはご存じでしょうか?

そもそも人体は精密機械のようになっているわけではないので、病気・体調・環境変化など様々なものから影響を受けます。

月経周期もその例に漏れることはないため、男性であってもパートナーの月経周期がズレることはしばしば経験してご存じかもしれませんね。

そういった月経周期のズレ、生挿入時に「膣内に残った精子が7日ほど生きる可能性」があることなどを考えると、実は安全日という日にちの予測はこれまで思われている以上にハードルが高いのです。

安全日はありません。年齢やからだや心の調子によって、月経の周期がバラバラになることがあり、いつ排卵したかどうか本人自身がわからないことがほとんどです。また、生理中であっても排卵が起こることがあります。
膣内に射精された精子は、3日から1週間くらいは生きることがありますので、性行為後1週間以内に排卵が起きた場合は、妊娠する可能性があります。

(※ 引用:「妊娠ホットライン」 久留米市)

安全日であればコンドームを装着しなくてもいいといった考え方が、いかに不安要素を大きく含んでいるか分かって頂けたでしょうか。

安全日という考え方を手軽で万全な避妊方法と誤解している人は、考え方をあらためて避妊方法を検討した方がいいのかもしれません。

関連記事:「えっ…我慢汁で妊娠するの?カウパー液との違いとは?」

コンドームの装着が甘い

座り込んで悲しんでいる様子の女性

先ほども触れたようにコンドームは男性主導型避妊法であり、男性自身へのリスクが低いのでどうしても避妊への意識が薄れてしまうことがデメリットになります。

しかしこの避妊方法を選択するのであれば男性のしっかりとした協力が欠かせないため、これまで以上に男性の避妊に対する責任意識が重要になるのです。

…ところがその肝心のコンドームの正しい使用方法について、しっかりとした知識を身につけずに適当な装着をしている男性も少なくありません。

例えばセックス中にコンドームが外れてしまうというのは、そもそもコンドームのサイズ(直径)が自身のペニスの太さと合っていないケースもあるから。

コンドーム選びで重要なのは長さよりも「太さ」で、自身のペニスの太さにフィットするものでないと挿入中のピストンで外れる可能性があります。

また、正しい使い方として装着時に空気が入れば抜く必要があるのですが、空気が入ったまま射精すればコンドームが破裂して破れるケースもあります。

あと膣内に残してしまったりというのはそもそもサイズが合っていないとか装着の甘さもありますが、射精後のペニスは個人差はあるものの時間と共に急速に勃起状態が落ち着いていきます。

セックス後の後戯のときでもつながっていたいという男女もいるでしょう。

しかしそのような状態でそのまま仲良く後戯を続けていくうちに、装着していたコンドームが外れてしまうこともあるのです。

処方理由としては、コンドームが破れた・外れたが最多であり、次いでコンドームをつけなかったという理由が多かったのでした。

(※ 引用:「年間61万件が「予定外の妊娠」 緊急避妊薬の切実な処方状況」 AERAdot.)

上記の内容は実際にとあるクリニックにおいて、緊急避妊薬であるアフターピルを処方したときの処方理由を確認してもらったもの。

まぁクリニックによって多少の違いはあるでしょうが、それでも「破れた・外れた」が最多という報告もあり、使用方法に対する甘い認識を示す結果ともいえるのです。

関連記事:「破損しない…ことはない!コンドームが破れる原因とその確率」

コンドーム避妊率のあとがき

経験によってゴムマスターになれば、ペニスをピシッとゴムで防御した状態を安定してキープしやすくなり、手軽で便利な避妊具と思われることも少なくありません。

…そうあくまで完璧に使えば…。

完璧に使う気持ちがあれば…。

ところが残念なことに、コンドームの正しい使い方をしっかりと把握していなかったり、知っていても適当な使い方しかしなかったりで、わざわざ男性自身の手でコンドームの避妊率を大幅に低下させているケースが少なくないのです。

ひょっとしたらコンドームの手軽さがかえって仇となり、そのポテンシャルを引き出せていないというケースもあるのかもしれませんね。

…これはあくまで個人の体験談ではあるものの、これまで多様なコンドームを数えきれないほど試してきた自分ではありますが、きっちりと正しい使い方をしたコンドームは百戦錬磨のごとき実にいい仕事をしてくれました。

もちろん自分の場合は避妊失敗といった事故が生じたことはないし、コンドームによる避妊方法でも妊娠に至ったケースはありません。

コンドームの理想的な使い方による避妊率はもともと決して低くはないので、その知識をしっかりと身につけて使用すればガッツリと大活躍してくれるのです。

…コンドームは手軽&低コスト&利便性の高い避妊具と思われがちですが、それはあくまで「男性の使い方次第」であり、その使い方次第では「最低の避妊具」と言われることもあるので重々に注意しておきましょう。

コンドームは男性が正しく使ってこそ効力を発揮するもの。

これを機会にコンドームの正しい使い方をおさらいしておきましょう。

関連記事:「実は危険な生挿入&外出し…中出しじゃないから安全という幻想」